
藤の坊について
藤の坊の歴史

藤の坊の始まり
初代、藤埜富男は現在地の三田市に隣接した加東市(東条)の出身で、その父、
藤埜藤松は材木商を営んでおりました。
しかし、初代は戦時中でありましたので、実家を弟にまかせ、三田の地に仕事を求めて出てまいりました。もともと手先が器用であったため、建具屋や大工などを経て、布団問屋にて奉公しておりました。布団問屋の納品先に有馬の旅館が多く、次第に旅館業へ魅力を感じておりました。そんな折、神戸の老舗旅館が経営しておりました三田の姉妹店を閉店するのを知り、交渉の末、念願の旅館経営をする運びとなりました(終戦後の昭和20年)。旅館(宿坊)という意味もあり、屋号を 藤の坊 としました。

松茸料理と藤の坊
当時の三田市は赤松林が多く、秋になると「松茸」が豊富に収穫できておりました。また松茸狩り も盛んでピーク時には100軒以上の松茸狩り業者もあり、松茸狩り組合も存在していたほどです。(現在の三田市観光事業連盟)
初代も松茸狩り組合に参入し、どんどんと拡張をして、自己所有山、個人契約山、入札山など三田市周辺で多くの松茸山の権利を取得し、三田有数の松茸商へと成長して参りました。松茸山の近くの空地に竹で骨組みを作った大型のテントをはり、そこで松茸すきやきを提供しており、多い時には仲居も30人以上も来て、接客していたそうです。
もともと「松茸すきやき」といえば、鶏肉のすきやきに松茸を入れたものが主流でしたが、三田の名産の牛肉を松茸すきやきに使用したのもその頃と聞いております。

藤の坊の代名詞となった「ぼたん鍋」
また当然その松茸山には、猪も多く生息しており、狩猟期になると猟師から多くの猪肉もはいってきました。必然と上質の猪肉のみを扱う事ができるようになり、冬場の名物として「ぼたん鍋」を提供する事になりました。
当時「ぼたん鍋」といえば、猪肉の臭みを消す意味でも、「赤味噌」を使う店がほとんどでしたが、猪肉の質に絶対的な自信のあった、初代と二代目、藤埜善一は研究に研究を重ね、上質の「白味噌」をベースに色々なもので調合をした現在の藤の坊の「秘伝特製白味噌」を完成させました。
また二代目、善一は初代の味を引き継ぐと同時に新しい取り組みを積極的にすすめ、大手旅行会社との契約や観光客誘致のためにメディア(テレビ・ラジオ・雑誌)にも数多く出演し広域にPRしていきました。

藤の坊 本店
昭和61年、二代目は三田駅前の再開発に伴い、料理旅館をリニューアルし、三田では最も大人数の150名収容できる宴会場(和洋式)を併設いたしました。
平成2年、現在三代目の藤埜貴夫は、「三田は交通アクセスも便利になり、通勤圏内になった」ことを背景に、宿泊部門をなくして、得意とする料理のみに特化した料理店へとシフトさせました。また、(現女将)藤埜佑梨は昭和63年三田市で開催された21世紀公園都市博覧会(ホロンピア88)で、三田市の観光大使(キッピーガール・花の大使)として全国にむけて三田市のPRを務めました。その後三代目女将となり、平成9年には練習を重ね、着付け・作法の大会「全日本きもの装いコンテスト」にて日本一となりました。「お料理」だけでなく「おもてなし」でも認められるお店を目指して日々努力しております。
現在は、藤の坊本店と藤の坊さんだ山荘(団体対応)の2店舗にて三田ならではの山の幸を中心に営んでおります。三田から全国の皆様へお届け出来るよう、通販部門も充実させ百貨店等やネットショップにて藤の坊の味をお求めいただけます。
年月 | 藤の坊の歩み |
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昭和20年9月 | 料理旅館として創業 |
昭和63年9月 | 料理旅館 リニューアルオープン |
平成元年9月 | さんだ山荘(テントのみ)の営業開始 |
平成2年2月 | さんだ山荘店舗の建物を建設 |
平成4年9月 | 藤の坊株式会社として法人設立。藤埜貴夫(現代表)が代表取締役に就任 |
平成7年5月 | 本店をオープン |
平成15年4月 | さんだ山荘の建物を増築 |
平成25年9月 | さんだ山荘店舗のテントスペースを木造テラスに改築 |
平成30年10月 | 老舗旅館や、有名ホテルにて料理研鑽を積んだ牧田洋典が新料理長に就任 |
おもてなし

女将からのご挨拶
お陰様で、藤の坊は74年を迎えました。
藤の坊は、もともとは料亭旅館としてスタートしました。その料亭旅館時代から受け継ぐ伝統とおもてなしの心を大切にし、お祝い、ご接待、ご法要のお席など、お客様の大切な場面で、お客様に心づくしのお料理とおもてなしをさせていただきます。
皆様のお越しを、心よりお待ち申し上げます。
お料理

料理長紹介
老舗旅館や有名ホテルにて、奥深い日本料理の修行・研鑚を積み重ねた料理長:牧田洋典
藤の坊の理念である【お客様第一】のもと、日々最高のお料理を提供しております。
メディア掲載情報
雑誌 | HERS:「イタリア料理研究家・横川まどかさんのおすすめのお取り寄せ品」、週刊文春:「ドラゴンクエスト等で有名なすぎやまこういちさんのお取り寄せグルメ」など |
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テレビ | 朝日放送「おはよう朝日です」、関西テレビ「よ~いドン!」、読売テレビ「す・またん!ZIP!」、フジテレビジョン「とくだね」、日経CNBC放送「Channel JAPAN」、朝日放送「みしらん」、TBSテレビ 「リンカーン」、テレビ朝日「アメトーーク」、香港NOWテレビ「日本の関西九州に遊びにいこう!」、読売テレビ「ミヤネ屋」、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」、朝日放送テレビ「関西一流図鑑」、関西テレビ「痛快エブリディ」など |
ラジオ | KBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」、ラジオ関西 「時間です!林編集長」、ラジオ大阪「笑福亭銀瓶の銀ぎんワイド」、毎日放送ラジオ「こんちわコンちゃんお昼ですよ」、Kiss-FM KOBE「BRANDNEW KOBE」など |